「他人の悪口は言ってはいけない」という言葉は誰しも一度は聞いたことあるのではないでしょうか?
しかし悪口に限らず批判もそうですが、多かれ少なかれ誰しもネガティブな発言をしてしまうことはあります。
事実は言っても悪口は言わないという話もありますが、言葉はナイフ・・・事実であろうと傷になることはあります。
伝え方によって左右されることもありますが、相手の言葉の解釈の仕方やその時の心境により悪口や批判ととらえてしまうこともあります。
なので私はよっぽどでない限り、相手が悪口と解釈すればその感覚は否定しません。
相手がそう解釈してしまうなら仕方ないって言うかなんて言うか・・・
わからせるみたいな伝え方では押し付けになってしまいますし、分かり合えなければ割り切ることも必要なのかなって・・・
押し付けになってしまうとエゴになってしまうのでなおさら理解し合うのは難しいです。
いじめだって「いじめではない」と言い張っても被害者側が心身の苦痛を感じればいじめになってしまいます。
実際のところ、悪口も批判も事実もそれほど大差はない?しいて言うなら事実であってもエゴが入るか?の違いかもしれません。
私も普段からネガティブに解釈してしまいがちなのでだからこそ、直接伝える時は相手がネガティブに聞こえないような伝え方をしていきたいと思いますし、それが出来る方は素敵と感じます。
ネガティブに聞こえないような伝え方は半分は共感し、自分なりの考えをさらっと言うみたいなイメージと感じています。
とはいえ、やはり言葉の解釈の仕方等はそれぞれなので完全には無理ですが・・・
特に文字だけでやり取りするブログやメールだと難しいかもしれません。
悪口になってしまう理由は色々あるでしょうが、大雑把に価値観の違い、合う合わないなんですよね・・・
周りが自分と同じ価値観だったり、相性が良い人ばかりであれば悪口になるようなことはほとんどないでしょうが、それでも学校や職場となると1人や2人、合わない人は出て来ます。
極力、関わらないようにできればそれが一番でしょうが、その人とペアで仕事とかとなると難しいところです。
特に悪口とか批判のつもりはなくても事情を知らなかったり、固定観念が強いと悪口みたいに聞こえてしまうこともあります。
過去に退職する派遣社員に対し、「普通、次の職場を決めてから辞めるよね?」と私に言ってきた社員がいらっしゃいました。
派遣の場合、直接雇用程、入社日を待っていただけることが少ないため、次を探してから辞めるというのはなかなか難しい話です。
ましてやその派遣さんは完全な自己都合ではなく、一時的な事務所移転の際、通勤が困難になってしまうため、退職を選択せざるを得ない状況だったのです。
一時的な移転の話を知らされてからの期間もそう長くはなかったかもしれません。
当時、私自身も同じ状況で数ヶ月後には退職予定でしたが、あまりにひどい言葉だと感じました。
その旨を私が唯一、信頼していた上長に話したところ、「事情を知らなかったんだろうね・・・」、「『派遣社員』という雇用形態の事情を知らないことにより、自分も傷付けてしまっていることがあるかもしれない」というような言葉が返って来ました。
その話を聞き、「それは誰しもあり得る話かもしれない」と思いました。
確かに事情を知らないとどうしても自分の知識と経験の範囲内の考えになってしまうのですよね・・・
自分が経験したことない状況はなかなか理解しづらいのでもし、そのような理由で誰かを傷付けてしまったと感じたらあまり自分を責めず、色んな事情の人がいるという学びと思えば良いのではないでしょうか?
そして受け取る側も事情を知らない人もいるということを認識しておけばちょっとは楽になるのかな?って思います。
ただこの時は私が事情を説明してもその社員はとても理解されていなかったのでたとえ派遣以外の雇用形態であろうと退職=次を見つけるが固定観念でそれ以外は考えられない感じではありましたが・・・
もし本当に他人の悪口を言わない人であれば「他人の悪口を言うな」、「悪口言う人は最低」的な言葉は出て来ないと私は思います。
そもそもそれらの言葉自体も相手を批判していることになりますから・・・
先ほど挙げた上長さんも悪口や批判はもちろん、それらを言う相手すら批判しない方でした。
しかし先程書いたとおり、発言する側が悪気がなくても知らないうちに不快にさせてしまうことはどんな人であってもある話です。
本当に悪口を言わない人はその辺を理解されているのかもしれません。
もちろん悪口等を言う側を批判しないからと言って100%悪口言わないという訳ではありませんが・・・
こんなこと書いている私だって誰かの悪口とか批判を言うことありますし・・・
ちなみに私は他人の悪口、別に言っても良いんじゃない?って思っています。
それで発散でき、犯罪的な行為にまでならなければまだ可愛い方ではないでしょうか?
不満は溜めてしまうとどんどんエスカレートし、最悪、病気になってしまうこともありますので少しずつでも出していった方が良いと私は思うのです。
誰かの悪口は自分の悪口を言っているようなことという話もあり、確かにそうなのかもしれませんが、それはどうなんだろう?「禁止」みたいな感じに無理に抑えなくても良いのでは?と思います。
悪口を言う側にとってはそういう時も必要って言うか・・・たくさん吐き出すことによりそこから気付きを得ることもあるでしょうし、それぞれ段階もあると思います。
それをシャットダウンしてしまうのが一番良くない気がします。
もし吐き出せる相手がいない、吐き出しづらいのであれば自分だけの秘密ノートみたいな感じに書いて吐き出すことをおすすめします。
ただし本人の前では言わない、近くでコソコソもNG・・・本人のいないところで言うが鉄則です。
言う相手も出来れば部外者が良いです。
悪口は無理に抑える、気を付けるよりも自然と言わなくなるのが自然なのでは?と私は思います。
実際、このような話もあります。
批判も正義感が強いからこそ言ってしまうということもあると思います。
そもそも批判の意見があるからこそ、自分も同じ考えだったとかその意見を参考に出来るってこともあると考えると悪いこととも言いきれないこともあります。
ただ批判もエゴになりやすいので本人の前ではむやみに言わない方が良い。
打ち合わせとかの場でどうしても言わないといけない時は一つの参考的意見みたいな感じでさらっと・・・
フォローを入れたりして相手を全否定するような感じで終わりにするようなことはしない方が良いでしょう。