The Space of Truth

自分なりの考え方等を綴っています。

手伝いたくても手伝えないこともある

以前、双子用ベビーカーでバス乗車を拒否されたというニュースがあり、様々な意見を目にしました。


私は双子用のベビーカーを間近で見たことがないのであまり想像が付かないのですが、1人用のベビーカーですらバスに乗せるのは大変そうと感じます。


バスの運転手も運転だけで手いっぱいと思うので手伝えないのも無理はないかもしれません。


「そう思うなら乗らなければ良い」とか「期待してはいけない」等の意見もありますが、対応に悲しいと感じてしまったり、本当に辛いと手伝って欲しいと思ってしまったりするのは決しておかしいことではありません。


乗らなければ・・・と言われても他に交通手段がなければ乗らざるをえないことだってあります。


なので「期待するな」的な言葉を投げ掛けるのはあまりに冷たいと感じました。


「自分で手伝ってと言えば良い」も「そう言う人は乗らないで欲しい」等の意見を言われてしまえば言いづらくなるのも無理はありません。

 


このような場合、タクシーを利用するのが一番かもしれませんが、タクシーは料金が高く、利用しづらいと思うこともあるでしょう。


ちなみに身体が不自由な私の父も突然、足が止まってしまい、歩けなくなってしまうことがあるので移動はいつもタクシーを利用しますが、隣の市まで行く際は、障碍者割引が適用されても往復で数千円は掛かります。

 


また、周りの乗客に対し、「困っている人がいるなら手伝ってやれよ」という意見もありますが、手伝えないことだってあります。


いくら手伝いたいと思っていたとしても手を差し伸べられないことだってあります。


無理に手を差し伸べても逆に迷惑を掛けてしまう可能性もあるからこそ、あえて手を差し伸べないこともあるのです。


体調が悪かったり、力がなくて対応できなかったり、どう対応して良いかわからなかったり・・・


私も力がないのでそのような方が身近にいたとしても手を差し伸べることはできないと思います。

 


この件に限らず、他にも手伝いたくても手伝えない状況はたくさんあります。


急いでいたり、何かに夢中になっていたりで手伝う余裕がなかったり、これだけ人数がいれば大丈夫だろうという理由であえて手伝わないこともあります。


急いでいたり、別のことで夢中になっていて気付かないということは誰しもあり得ることです。


対応される人数もたくさんいてはかえって邪魔になることもありますし、何もできずに終わってしまったということだってあります。


もっと言ってしまえば手伝われることが嫌いな方もいらっしゃいますのであえて手伝わないということもあります。

 


ちなみに手伝いたくても手伝えない状況という場合は「手伝う必要がない」のかもしれません。


自分以上にきちんと対応できる方が現れるとか何らかの学びのために手伝える方が現れないこともあります。


私も以前、父の通院にいつも付き添っている母が熱を出してしまい、私が付き添うしかないと思っていたところ、私まで熱を出してしまい、誰も付き添えないので延期していただいたということがありました。

 


今回の双子用ベビーカーの件も色々ありましたが、正直な意見を伝えたからこそ、前進出来たのではないかと思います。


正直な意見を伝えたからこそ、以前から同じような悩みを持っていた方の助けにもなっています。


個人的にバスのような公共の乗り物には運転手だけでなく、乗客を補助するサポートの方も付いていれば介助が必要な方も利用しやすくなるのでは?と思います。