私はむやみにアドバイスや指摘されることを好まず、自分で実践していて「ここはこうした方が良いかな?」と感じた点を少しずつ取り入れていくような感じが好きです。
とは言っても本当に信頼できると感じた方からのアドバイスや貴重な意見と感じた場合のみ実行できるかどうかは別として聞くようにしています。
そんなこともあってか、逆の立場になることも抵抗を感じているので強制はしないようにしています。
アドバイスや指摘をされることに不満を持つ方は多いと思いますが、その理由はこんな感じだと思います。
・わかっていることを指摘される
・その時、求めていることがアドバイスではなく共感だった
・アドバイスする側のエゴを感じる
・自分で考え、何とかしたい
特に全然できない方に対し、本当に思い浮かび上がったことを指摘する行為は傷口に塩を塗りこむような行為です。
昔、OA講師のレクチャーの授業で生徒同士でどうだったか?を言い合うという授業の進め方をされたことがあったのですが、レクチャーに慣れていない初心者の頃、全くできずにいた私はあれこれ指摘され、「言われなくても分かっているからそれ以上、何も言わないで!」と耳をふさぎたくなりました。
指摘した生徒も悪気はなかった・・・というより本当のことを言って良いのか迷ったかもしれませんが、明らかに上手く行っていないと感じた際、意見を求められても困ってしまいます。
逆の立場になり、別の方が過去の私のように全くレクチャーできずにいたという光景を何度か目にしましたが、本当のことを言ったら残酷というかなんて言うか・・・とても何か言えるような状況とは思えませんでした。
慣れていなかったり練習不足等で出来なかったというだけで本人の中で浮かび上がる点はたくさんあるでしょうからわざわざ他人が指摘する必要なんてないのです。
しかし全くできなかったとしてももし良い点があると感じたら(これも無理に考える必要はありませんが・・・)そこを誉めてあげることにより、モチベーションが上がるはずです。
すぐにアドバイスに走ってしまう方がたまにいらっしゃいますが、アドバイスって結局は自己満足のような気がします。
ましてやアドバイス後にドヤ顔なんてされたら完全にエゴが見え見えで相手は良い気分がしません。
自分のアドバイスを聞かないことに不満を持つ方もいらっしゃいますが、不満を持つということは承認欲求が強いからこそなのかもしれません。
特に人によって意見が分かれるアドバイスなんかは真逆の考えだったり、自分には合っているからという理由であえてそうしているという方もいらっしゃいます。
また、自分がその部分が苦手だからこそ、あえて取り入れない、取り入れることが無理ということもあります。
苦手な部分を無理に取り入れたところで本質部分が崩れてしまったら何も意味がないので自分には無理と感じれば無理に取り入れる必要はないのです。
なのでもし何かアドバイスする状況になった際、最低限「一番何を求めているか?」の本質部分が問題なく出来ていればわざわざ相手のマイナス面を探す必要はないのです。
最低限のことが出来ているにもかかわらず、何か言わないととマイナス面を探すのは粗探しと一緒で失礼だと思います。
「もっと良くなってもらいから」等の想いがあったとしてもそれは余計なおせっかいになってしまいます。
よっぽど傷付けるような発言をしたとか明らかに酷い対応をされた等であれば話は別ですが、マイナス面を感じなければ「良かったですよ」とか「特にこの点が良かったです」で十分なのです。
逆に悪気はなく、上手く対応できないこともあるのでそのような場合もむやみに指摘せず、相手の対応を見て判断した方が良いです。
また、アドバイスを受けても実践するかしないかは相手の判断であり、そこで強制することは出来ません。
強制してしまったら相手をコントロールしていることになります。
また、そのアドバイスがその時の相手にとって正しいとは限りません。
というより相手が不満を持つということはその方にとって本質とは離れた必要のないアドバイスであることがほとんどかもしれません。
特に世間一般的な感じの薄っぺらいアドバイスは役に立たないので雑音として聞き流してしまって良いです。