The Space of Truth

自分なりの考え方等を綴っています。

自分の能力を否定することは失礼?

以前、自分の得意なスキルを褒められ「そんなことないですよ~」と言ったら「そんなこと言ったら出来ない方に失礼」と言われたことがあります。


しかし私としてはそれが相手に失礼になるとは全く思っていませんでした。


何故ならそのスキルの中で自分より優れている方をたくさん見ていたからです。


それだけでなく、あまり自分の能力を認め過ぎてしまうと自信家になってしまうという想いから「どう返して良いかわからない」というのもありました。


人によっては謙遜と解釈するでしょうが、そんなに謙遜することがいけないのか?と疑問に感じました。

 


また、私は幼いころから何らかのことで褒められると「そんなことないわよ!」といつも母が否定してきていたのでそのように返さないといけないと思っていたのです。


なのでなおさら褒められた時の返し方が長年、思い付かなかったのです。


このようなときは「素直に『ありがとうございます』と言えば良いのでは?」という意見もありますが、単純に返し方が思いつかなかったり、照れ臭かったりで否定してしまっているってこともあります。


程度にも寄るでしょうが、私は自分の能力を否定するような言動を取られても別に悪い風には取りません。


謙遜とかよりも本人はその道のプロとしてのプライドというか、強いこだわりがあり、「ここまでできないうちは・・・」という感じに認められないということもあるかもしれません。


まったく知らない素人からすれば凄い能力を持っていると感じてもその道を知っている側からすればまだまだ基礎レベルということだってあります。

 


自分の能力を否定する側は何らかのコンプレというか、種を持っている可能性もありますが、私は自分の能力を否定する行為は失礼と解釈する側にも種がある可能性があると感じています。


特に日本人は謙遜される方が多いかもしれませんが、最終的には自信というか、自分の能力を信頼することと謙遜のバランスが大事なのかもしれませんね。

 

 

ちなみに最近思い付いた能力を褒められた時の返し方は「○○は苦手だけど・・・」とか「○○なら好き」という感じにどの辺が苦手とか好きか?等を伝えるということです。


たとえば「Excelスキル高いよね?」と褒められたとしたら「VBAはできませんが・・・」とか「高度なスキルを使わずにやりくりするのが好き」というような返し方です。


Excelと言われると幅広く、Excelスキル高い=Excelなら何でもOKみたいに思ってしまい、つい「そんなことないです」って返しがちでしたが、このように返せば良いのかな?と思うようになりました。


一見、他の方より優れている分野があってもその中のすべてが得意とは限らず、苦手な分野があったり、特にこれが好きという分野はあるはずです。


絵を描くことが得意な方であれば「風景を描くのなら好きだけど人物を描くのは苦手」とか、「漫画絵だったら任せて!」とか・・・


寧ろ「ありがとうございます」よりも具体的に返した方が誤解されにくいですし、「その中でもこの分野が得意なんだ」等のアピールにもなります。