タイトルのようなことをつくづく感じます。
私がOA講師の修了試験を受けた際、生徒役の講師の方は「やってみてどうでしたか?」という感じでした。
その時、私はたくさん問題点が上がり過ぎて一言では言い表せないという感じでした。
その後、試験に合格した私は本部研修に進み、そこでお世話になった講師の方から本当に根本的な指摘を受けました。
ざっくり言ってしまえば「その教え方では初心者はわかりにくい」という感じでした。
この点も気付かなかった訳ではなかったのですが、当時、22歳だった私は社会経験も実務経験も浅く、どうして良いかわからなかったのです。
しかしそれ以上は教えていただけませんでした。
自分で考えて出来るようになった方が良いということだと思います。
そんな訳で本当にアドバイスの上手い方はあれこれ言いません。
本当に根本的な部分を指摘するだけでそれ以上は考えさせるのです。
また、ただ指摘するだけでなく、良い面もちゃんと褒めてくださいます。
本当に思い付かない時は無理に褒めないでしょうが、指摘だけで終わってしまうとモチベーションが下がってしまいます。
修了試験前までは生徒達とのコミュニケーションの取り方等で指摘を受けることが多かったのですが、人にモノを教える仕事の場合、「生徒達が一番何を求めているか?」の部分を考えるとまずは教え方が第一優先です。
生徒達は雑談をしに来ているわけではないので、根本の部分、まずは最低限のことを出来るようになる方が先決なのでは?と思っていましたが、これが一番難しかったりします。
自分で考えないといけないので難しいには変わりなく、人によっては厳しいと感じるかもしれません。
しかしこれが本来の指導法であり、相手も不快になりにくいと私は思います。
何事も土台が大事です。
家も土地や骨組みがしっかりしていた方が災害にも強いです。
一番の本質部分が出来るようになることにより、他に改善が必要と感じた部分も徐々に改善していけるような気がします。
それから人によって意見が分かれるアドバイスや指摘もあまりしない傾向にあると感じます。
好みはあっても悪い風には指摘しないという感じでしょうか?
たとえば私は声のトーンについても指摘されることが多かったのですが、人によって心地良い話し方やトーンがそれぞれなので低めの声の私は「落ち着いていて聞きやすい」、「暗く感じる」と意見が分かれました。
もちろんその日の調子や回線の影響もあるので一度では判断できないこともあるでしょうが、今となってはそのようなことはクライアント側で「何か嫌だ」と感じたら別の方から受ければ良い話なのかな?という結論に至りました。
コミュニケーションも雑談するようなタイプの講師が良ければそのような方から受ければ良いのです。
学校の先生でも雑談する先生ばかりでなく、雑談はせず、淡々と授業を進める先生もいらっしゃいましたよね?
どっちのタイプが良いか?はそれぞれでしょうが、この特徴だけでは判断できない事だってあります。
いくら雑談が楽しくても肝心な知りたい部分を教えていただけなければ意味がありません。
何か問題が出て来た際、他人にアドバイスを求めがちですが、自分で考えるのが本来のあるべき姿なので何とかしてあげようとアドバイスを考える必要はないのです。
寧ろ改善点を探してアドバイスする行為は粗探しになってしまいます。
アドバイスを聞いてくる側は誰かに同調して欲しいという理由で聞いてくることもあります。
そもそも他人からアドバイスを聞いてもしっくりこなく、結局は自分なりの方法を考えた方が上手く行くことがほとんどです。
これこそまさにオールドソウルの考え方かもしれませんが、本来であれば内なる自分に問いかけるというか、誰しも自分の中にガイドやスピリット等のアドバイザーがいるのでその存在を信じて行動すれば他人からのアドバイスなど不要なのです。
しかしそのやり方を知らなかったり、目に見えない存在など信じない等でそれが出来る方がほとんどいらっしゃらないからこそ、他人にアドバイスを求めがちになってしまうのですよね・・・
ただそうは言っても初めてのことや専門的な分野とかだと知識がないと判断できず、本当にアドバイスがないと困るようなケースもあるのでそのようなときは遠慮なくアドバイスを求めて良いのです。
たとえば電化製品を購入する場合、「どのような点を注意して選ぶべきか?」がわからなければ電気屋さんやその辺の知識が豊富な方等に聞いて選ぶことにより、ミスマッチを防ぐことが出来ます。
また、アドバイスを求められても「自分で考えなさい」と突き放すのも冷たい感じがするのでヒントになるようなことを伝えた方が相手も前に進みやすいと思うので聞かれたら答えるという感じがベストだと思います。
私は最近、アドバイスが必要と感じた際、「このような時、どうすれば良いですか?」ではなく、「このような時、どうされていますか?」的な感じに聞くようにし、そこから考えていくようにしています。