他人の目が怖くて本当に思ったことを発表できなかった?

中学時代の国語の授業でちょっと印象に残っているエピソードがあったので書かせていただきます。
あるお話のはじめの頃の授業で「○○(主人公)のことをどう思う?」という宿題があり、私の列全員、発表することになりました。
その主人公はある動物に酷いことをしていたのであまり良いイメージがなく、「ずるい」とか「自分のことしか考えない」というような感想が多かったのですが、何番目かに発表した子(以下、Sさんとします)が「優しい」と答えたのです。


その発表に私は一瞬、「えっ???」と耳を疑いました。
何故なら大の国語嫌いである私ですら「ずるがしこい」という言葉以外、思い付かなかったからです。
ちなみに先生も「優しいですかね~???」と返していました。


で、後でなんとなく思ったのがSさんは「誰かを悪いように言うことに対し、他人の目が怖くて言えなかったのでは?」と・・・
もしくはSさんは優しいからこそ素直に誰かを悪いように言えなかったのかもしれません。
であれば「Sさん・・・優しいのは○○じゃなくてあなただよ」と・・・
実際のところ、私はSさんではないのでどうなのかはわかりませんが、Sさんは私に似て内向的な子でもあったのでこういうこともあり得るのでは?と思ったのです。


ついでに思ったのがあの時の先生も否定のようなことを言うんじゃなくて「他人のことを悪く言えないSさんは優しい子だね」とかってフォローしてあげて欲しかった。
なんて当時の私は心の中で思っちゃいました。

 


確かに国語という科目は答えはいくつもあってもそれなりの模範解答はあります。
正直、今取り上げたお話がどんなお話なのかすらも今となってはほとんど覚えていませんが、大人になって改めて読み返せば別の見方はいくらでも生まれると思います。
今思えば人間皆、優しいところはある訳であってその主人公も本来はそんな人間ではないと思うんです。
けど自分に余裕がなく、酷いことをしたのかも知れないと今では思います。