The Space of Truth

自分なりの考え方等を綴っています。

良いクラスってどんなクラス?

中学時代、私がいたクラスはいずれも他のクラスから「○組、良いクラスだね」とよく言われていました。

 

そのたびに「良いクラスって一体どういうクラスが良いクラスなの???」と疑問を感じていました。

 


男女関係なしにクラス全員が仲良い?
いじめや仲間外れ、不登校の生徒がいない?
クラスが活気あり雰囲気が良い?
困っている子が居たら進んで声を掛け合える環境?
団結力がある?
お互いを認め合い、一人一人が居心地が良いと感じる環境?
先生や委員長の言うことをよく聞く良い子ちゃんばかり?

 


まず中1の時のクラスですが、特にいじめはなく、困っていたら進んで声を掛けるようなところはあったかもしれませんが、それ以外は普通だったと思います。

 

そして中2以降のクラスですが、これと言って特にありませんでした。

 

寧ろいじめがあり、他のクラスの子としか話さない子がいたり、登校拒否している子もいたりで「これで良いクラス?」と疑問を感じていました。

 

ハッキリ言って学生時代の中で一番最低なクラスでした。

 


いずれのクラスで共通して言われたのが合唱コンクールの練習会で良い印象があったそうなんです。

 

他の子から見たら団結力とかも感じたのかも知れません。

 

しかし私は「もう少し口を大きく開けて歌って」と言われても出来ないモノは出来ないで特に直しもせず、そのまま過ごしていました

→周りから見たらとんでもなく酷い生徒でしたね・・・

 

他にも何人か口の大きさのことを注意されていましたが、皆、そのままだったので「一体何を根拠に良い印象があったのか?」と疑問でした。

 


そんなある日、当時見ていたドラマで印象に残ったセリフがありました。


それが・・・

 

良いクラスより、幸せなクラスになろうな!

 


確かに幸せなクラスの方が環境的には良さそうな気がする
幸せであればいじめや仲間外れ、不登校の生徒なんて出ないはず
幸せであればクラスも自然と纏まりそうだ

 


そして大人になり、振り返ると「良いクラス」に定義なんてなく、寧ろあまり心地良い印象を感じないのでは?ということに気付きました。

 

世間で言う「良い」という方向にさせられている・・・「表面さえよければそれで良い」、「優等生な良い子ちゃん?」そんな感じだったなと思ったのです。

 

特にそう感じたのは何かのイベントごとの際、いくら嫌いなことでも「ちゃんとやって欲しい」と協調性を求められたりということが多く、イベント嫌いな私にとってそのたびに拷問と感じていたのです。

 


やりたくないと思う生徒の気持ちは無視されるのか?
そこで反抗する生徒は悪い生徒?
協調性のない生徒はダメな生徒?

 


協力してくれない生徒に苛立ちや寂しさを感じてしまうのが理解できない訳ではなかったのです。

 

また、学校のイベントは普通の勉強では学べないこともたくさんあるということも理解しています。

 

でも苦手なことはやりたくなかった・・・

 


就職したら「やりたくないからやらないなんて我儘は通用しない」とか「将来苦労する」という言葉をよく聞きます。

 

しかし人間誰しも好き嫌い、得意不得意があるはずです。

 

たとえば運動が得意だから体育祭は好きだけど、歌うことが苦手だから合唱祭は嫌いとかあるはずなんです。

 

私の場合、技能教科が全滅で団体行動も大嫌いだったので全部の行事がNGでしたが、そこを無視して全部強制参加ってどうしても理解できなかったのです。

 

だからと言って当時はそこに逆らって「参加しない」という選択をする勇気はありませんでしたが、今思えばたとえ義務教育であっても「参加しない」という選択もアリなのかな?と・・・

 


何故先生はやりたくない生徒の気持ちを聞いてあげられないの?
だから不登校とかいじめが増えるんじゃない?
だから先生は信用できないって生徒が増えるのでは?

 


学生時代からこのようなことばかり考えていました。

 

社会人になってからも「良い職場を目指している」的な職場には嫌悪感もしばしば・・・

 

そんな訳で自分と同じ考えを持った方やそんな自分でもアリと思えるような環境や人を探していましたが、いつまで経っても出会えず・・・

 

寧ろどんどん悪い方向に向かっていたように感じます。

 


しかしここ数年でだんだんと「やりたくないことまで合わせる必要はない」、「合わない環境からは離れれば良い」と思えるようになりました。

 

学生時代にこのような考えがスムーズに出来ていれば違和感の元凶となっていた環境や人には出会わなかったかも知れませんが、このような苦い経験があったからこそ、改めて「良い環境とかフォーカスせず、合わない環境からは離れれば良い」ということを強く伝えられるのかも知れません。

 

そんなことは大人だから環境が選べるわけであり、義務教育には当てはまらないのでは?と思うかもしれませんが、学生でも「私立の学校に通う」とか「フリースクールに通う」、「通信教育を受ける」等・・・選べる環境が昔よりも増えています。

 

いつか通学しなくて済むよう、オンライン授業が主流になる将来もそう遠くはないかもしれません。