The Space of Truth

自分なりの考え方等を綴っています。

自立の本来の意味って?

よく精神世界では「自立すべき」というような言葉を目にしますが、自立の本来の意味って何でしょう?


親元から離れ、一人暮らしすること?
一人で行動できる?
人に頼らず自分で考えて行動すること?

 


色々調べても言っていることが皆、違ったりするので私なりに「自立」という言葉の意味を考えてみました。


まず「親元から離れ、一人暮らしすること」ですが、これは自立というより独立という言葉の方がしっくりくると思います。
実家暮らしを恥じる必要はない

 


一人暮らししていても食事の管理が上手くいかず、病気になってしまったり、経済的に余裕がなくなってしまったりで実家に戻ってしまうという話をよく聞きます。


自立を目的に一人暮らしされる方が良くいらっしゃいますが、自己管理ができず、毎度のように親に頼っているとなると自立も何もないような気がします。


独立して仕事をするよりも会社勤めの方が向いているという方がいらっしゃるように一人暮らしに向いていない方だっていらっしゃいます。


中には親との仲が険悪で一人暮らしされている方もいらっしゃいますが、どんな理由であろうと一人暮らしは自立していると一括りに解釈してしまうのはなんか違う気がするのです。

 


続いては「一人で行動できる」ですが、これは「周りに影響されず、自分の意志で行動できる」ということではないかと思います。


なので一人では行動しづらいけど誰かとなら行動したいというのは一概に自立していないとは判断できません。


例えば旅行なんかは一人では抵抗あるけど誰かとなら一緒に行きたいという方もいらっしゃいます。


私は以前、「一人で旅行に行けないのは元から旅行に興味がないからなのでは?」という考えでしたが、この辺は「一人で楽しみたいか?」、「誰かと楽しみたいか?」の違いなのでは?と思うようになりました。


一人での旅行の楽しみ方と二人以上の旅行の楽しみ方では全然違うはずですし、そもそも本当に旅行に興味なければ行きたいなんて思わないんですよね・・・


一人で旅行するよりも誰かと一緒に旅行した方が楽しいのであれば家族や気の合う友達と一緒に楽しめば良い訳であって、それで自立していないとは思えません。

 


また、職場でのランチタイムも一人で食べるより、誰かとおしゃべりしながら楽しんで食べたいという方もいらっしゃいます。


もちろん相手の都合もあるので無理に誘うということはNGですが、単に一人よりも誰かと食事する方が好きであれば自立がどうとかは関係ありません。

 


しかし周りに影響されず、自分の意志で行動できるようになるということは大事だと思います。


自分の意志さえしっかり持っていればいくら納得できないようなことを言われてもぶれずに行動出来るようになります。


そのためには何が真実かを知るということも必要だと思います。

 


そして「人に頼らず自分で考えて行動すること」ですが、おそらくこれが本来の自立という言葉の意味で一番迷うことであり、一番難しいのかなと思います。


寧ろこの部分を間違えてしまうと「自立」ではなく「孤独」になってしまうので難しいです。


もし本当に誰にも何も頼ってはいけないとなると無人島でも一人で生活できそうですね。


それはそれですごいですが、少なくとも私には無理ですし、そうなりたいとも思いません。

 


考えた結果、「頼る」が必要な場合もあるということを考えたらやはり必要に応じて「頼る」ということができることこそ、自立なのではないかと思うのです。


特に身体が不自由な方等は頼らざるを得ない場面は多いはずです。


身体が不自由な方等には当てはまらないという声が聞こえて来そうですが、そうではなく、「頼る」ということも自立のうちに含まれるのではないかと私は思います。

 


自立も色々な解釈があるようで、必要以上に厳しく解釈してしまうと「頼る」という行為すらできなくなります。


過剰な自立は過剰な依存を生んでしまい、本当に危険だと思います。


私自身、厳しい解釈に振り回され、元から苦手だった「頼る」という行為がさらに苦手になったりしました。


正直、今でも頼ることに迷いが生じることもあります。

 


よく他人に自立を促す方は本当の自立の意味を分かっていなかったり、「頼る」という行為ができない方が多いような気がします。


どんな情報にも言えることですが、あまりに厳しい情報と感じたときは一旦立ち止まって「本当にそうなのか?」を疑ってみた方が良いかもしれません。


特に厳しい情報こそ本物ととらえがちですが、必ずしもそうとは限りませんのでむやみに鵜呑みにしない方が良いです。


これは受け取る側にも言えることで、私もよくやってしまいがちなのですが、必要以上の厳しい解釈は要注意です。


人間、生きる上で必要以上な深刻さやストイックさまでは求めていないような気がするのです。


これは独立にも当てはまると思いますが、本来の意味での自立とは「自分の人生を自由に生きるため(楽しむため)に必要なこと」なのかもしれません。


であれば「自立しないといけない」という感じに必要に迫られてするようなことではないのでは?と私は思います。