The Space of Truth

自分なりの考え方等を綴っています。

許す許さないにフォーカスしているうちは許すことは出来ない

以前、あるボディクラスを受講した際、許す許さないの話になり、ファシリテーターの方に「いつまでもその過去の嫌なことを持っている必要ある?」と振られ、返事に困ったことがありました。


バーバルプロセスとして振ったようですが、ちょっとあんまりな聞き方だな・・・って思ったんです。

 


すると同席されていた男性の方が「精神世界では『自分を許す』とか『受け取る』というような言葉がよく出て来るが『実際経験もしていないのによくもそう簡単に言えるな!』って思う」と仰っており、まさにそのとおりだと感じました。


しかし同じような考えの方に出会った事がなく、「私が歪んでいるだけなのか?」とずっと思っていたのですが、私以外にもそういう考えの方がいたことがすっごく嬉しかったのです。


そして「相手のことを許す必要はない。相手を許すのではなく忘れるのではないか?」というようなことも仰っていました。


ネット等でもそのような言葉はよく見掛けていましたが、直接聞くまではなかなか浸透出来ませんでした。

 


結局は相手を許すというようなことは直には関係ないんだとも確信できました。


程度にもよりますが、このようなことは簡単に言葉で片付けられるようなことではないと思うのです。


三者から見れば「そろそろ許してあげたら?」、「いつまで過去を引きずっているの?」等、思うかも知れませんが、当人にしてみたらそんな単純なことではないと思うのです。


「自分を許せれば他人も許せるようになる」とも言いますが、「許す」という言葉にフォーカスを置いてしまうと寧ろ、尚更許せなくなるんじゃないかな?って私は思うんです。


許す許さないを考えるよりも、そこにフォーカスを置かないようになれることの方が自然ではないでしょうか?

 


また、「いつまでもその過去の嫌なことを持っている必要ある?」の部分ですが、私の場合、「それを忘れてしまったら同じような目に遭った方達に共感できなくなるのでは?」と感じ、そう簡単に手放したくない気持ちがあったのです。


嫌な過去等を手放したいけどなかなか手放せないことがある方はこのような理由もあるかもしれません。


その共感部分はあなたの優しさから来ているかもしれませんね。